山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

春日山界隈のシダ植物  令和1年10月26日

2019年10月29日 | シダの仲間
 鳥坂トンネルから山の稜線を歩く今回の春日山界隈のルートはシダが好むような岩場や水気の多い場所が少なく、それほどシダ植物は無いだろうと思っていたのだが以外にもそれなりにいろいろと生育していた。見たことがあるシダばかりではあるがまだ名前が同定できないものが多く、おそらく今回も間違っているものが多いと思う。


    あちらこちらの山の斜面で普通に見かけるこのシダ。これは大きなものだが15cmくらいの小さなものもしばしば見かける。


    根元の薄茶色の鱗片。


    楕円形のソーラスがびっしりと付着


    これも同じもの。


    同じくソーラスがびっしり。ポケット図鑑と大図鑑を駆使して調べてみるとこれはイヌワラビ(イワデンダ科メシダ属)であることがようやく判明した。


    オウレンシダ(コバノイシカグマ科)であるが、こんなにたくさん群生しているのは初めて見た。


    葉の先端にコップ型ソーラスが付着する。


    このシダもこんなに大型で青々として群生しているのは初めて見た。


    船型のソーラスが付着。ホソバシケシダ(イワデンダ科シケシダ属)。


    このシダも大型で青々としていた。葉の根元の中軸のところに三角形の小さな羽片がある。


    小羽片辺縁寄りに小さなソーラスが配列。ゲジゲジシダ(ヒメシダ科)。


    紅葉しているやや大型のシダ。裏側にソーラス無し。


    根元の部分を見てみると既に枯れた胞子葉が残っていた。これは春に胞子葉を出すヤマドリゼンマイだろう。


    傷んでしまっているがほとんど同じような葉の形をしていてこの季節に胞子葉を出しているシダがあった。クサソテツ(イワデンダ科クサソテツ属)。


    大型のゴツくて目立つシダ、オシダ(オシダ科オシダ属)。


   ソーラスは葉の先端部を中心に付く。ソーラスは小羽片の外寄り、かつ根元寄りに配列する。


    オシダに似ているがやや小型。


    ソーラスはオシダと同じく葉の先端寄りに付着する。


    違いはこの根元に付着している鱗片が真っ黒なこと。これはミヤマクマワラビ(オシダ科オシダ属)だろう。


    大型のものだとオシダにそっくりなように見えるが、これもミヤマクマワラビと思われる。根元が真っ黒。


    びっしりとソーラスが付着しているが、オシダよりも小羽片の先端近くまでソーラスが付着しているところが若干違う。


    これもまた同じようなシダに見えるが・・・


    裏側を見ると湾曲した舟形ソーラスが付着しており全く別物である。


    根元の部分を見ると白い毛が生えている。おそらくハクモウイノデ(イワデンダ科シケシダ属)と思われる。羅漢寺山で見たものと同じ。


    あちらこちらで見かけてはいるが未だに正体が不明なのがこのシダである。


    楕円形が主体だが中には半サークル状のソーラスもある。変形が多いと聞いているヘビノネゴザ(イワデンダ科メシダ属)ではないかと思うが?不明。

 イノデの仲間とオシダの仲間は形が似ていて勉強してもすぐに違いを忘れてしまうし、調べてみても確信を持って見分けるほどのレベルにはまだ程遠い。花が終わる冬の間は常緑性のシダを中心に山や谷を歩いて修行を積みたいと思う。

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