ミヤマノコギリシダ 学名 Diplazium mettenianum |
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メシダ科ノコギリシダ属。常緑性。本州(伊豆以西)〜沖縄および中国、台湾に分布し、暖地の林内に生えます。有度山での分布は局地的で、あまり多くはないようです。 葉身は一回羽状複葉で、厚くてビニール製品のような質感です。表側は暗い緑色で、やや光沢があります。 2009年 6月上旬 ちなみに静岡県における植物の分布状況を記載した「静岡県植物誌」では、有度山に分布するとは記されていません。静岡県中部では、山間部に点々と分布するだけのようです。最近になって山奥から胞子が飛んできたのでしょうか? |
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羽片は細長く、縁は中ほどまで切れ込みが入っていてノコギリのようです。裂片上の葉脈がジグザグに曲がる特徴があります。 | |
葉の裏側の様子です。胞子のう群は細長く、中肋と縁との中間付近についています。新しい葉なので、まだ包膜は白色です。
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根茎は長くほふくするとのことで、葉は互いに距離をおいて広がっています。 2017年 1月上旬 同所にて かつては変異が大きいとされ、様々な変種に分けられていましたが、最近の分類ではそれぞれ独立した種として扱っているようです。有度山ではホソバノコギリシダのタイプを確認しています。 |
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